イトウの棲む湖(秋編)

memphisbelle

2010年10月24日 20:20

春に訪れた北の果てにあるイトウが棲むダム湖。
今年は再び秋に訪れるチャンスが得られた。春より大型のイトウが出やすいとの事だが、サクラマスやアメマスも少なくなり厳しい釣りが予想された。

2泊3日の北海道遠征。多忙な仕事をやりくりして集まったのは、こだいらさん、いそたろうさん、Kiyoさんと自分の4名。Kiyoさんはマジで忙しく、土曜日の始発便で発って日曜日の最終便で帰るという慌ただしさだ。タフですねぇ~(笑。


【10月16日】
地元で評判の蕎麦屋で昼食した後、春より減水しているダム湖に向かったが、我々は大きな勘違いをしていたのだ。今は春と違って日照時間が短く釣りの時間は短いぞ~(汗。慌ててイブニング渡船に乗り、向かったポイントはシャローに立木が多く、いかにもイトウが好きそうなポイント。

短期決戦のため集中してキャストを続けるが何の反応も得られない。う~ん、皆はどうかな?ふと、遠くのいそたろうさんを見るとロッドが曲がり、水面に水飛沫が!慌てて駆け寄ってみると、早々にイトウをキャッチ!春は多忙で参戦出来なかった、いそたろうさんの気合の1尾だね。それにしても得意のZANMAI Beatup130 グリーンゴールド(2フック仕様)でキャッチするなんてニクイね。

そして、島の反対側で釣をしていた、こだいらさんにイトウもイトウをキャッチしたらしい。ところが本人はカメラも携帯も持って行かなかったために、大声で自分達を呼んだらしいのだが逆風で全く声が届きませんでした。
折角、テスト中のZANMAI Beatup115でキャッチしたのに画像無しなんて...。
こだいらさんゴメン!
今年の春、芦ノ湖でその集魚力が発揮されたBeatup130の弟分にあたるBeatup115は発売が楽しみですねっ。


【10月17日】
漁協のN氏と相談の上、有望と思われるポイントへ渡船で向かう。自分達は初めてのポイントなので楽しみだなぁ~♪
今日の便で帰らなければならないKiyoさんは何としても1本欲しいところ。渡船を下りて右の岬に向かったKiyoさん、反対の岬にはいそたろうさんが釣座を決めた。さぁ、運命の分かれ道(笑。

自分はKiyoさんの近くでキャストを開始する。昨日と違ってブレイクラインが近くにあり流れもいい感じ。春に調子の良かった、ZANMAI FAT8.5TypeⅡを選んでやや下のレンジを攻めてみるが、ウグイの攻撃はあるのにイトウは留守の様だ。

すると、遠くでいそたろうさんが騒いでる。えっ!また釣れたの?今度は81cmのイトウだった。う~ん...素晴らしいぞ!
絶好調男のいそたろうさん、春に来れなかった鬱憤を晴らしている様だ。

その後は静かに時が流れていく。水温が14~16℃と少し高いものの、ポイントも流れも悪くないのになぁ。大小のウグイは遊びに来るのに、イトウのアタリは無い。少しポイントを変えてみるかと湖岸をテクテクと歩く。すると、遠くの岬でKiyoさんが手を振っている。ん?何かの合図かな?手を振り返すのも恥ずかしいのでスルーしていると、Kiyoさんが戻って来た。

やりました!熊の足跡にも負けずにポイントを見つけた、kiyoさん、77cmのイトウをゲットです。初めての湖で残り時間も無いプレッシャーの中でも、見事イトウを釣り上げたKiyoさん、会心の笑顔です。いゃあ~、凡人の自分と違ってやっぱり皆さん何かが違う。引きが強いというか、持ってる物が違うのか。素晴らしい。

これで、イトウの顔を見ていないのは自分だけ。マズイなぁ、このままだと1人だけボウズになってしまう。カッコ悪いなぁ。迎えのボートが来る時間も1時間を切っている。ヨシ!最後にあまり叩いていないポイントで勝負するか。熊が怖いので、こだいらさん同伴で最後の勝負。

ルアーはKiyoさんがヒットさせたZANMAI FAT 8.5 TypeⅠのワカサギカラー。春の遠征を思い出し、丁寧に丁寧に...。
何投目だろうか。キャストして最初のアクションでモゾっというアタリ。アワセを入れると魚の手応えはあるのだが何だか弱いぞ!でも、ボウズ回避の貴重な1尾なので慎重に手元に寄せると...55cmのベビーなイトウ。
ちっちぇ~!と思ったけど、これもイトウ。うれしい1尾だ。やった!そこで、終了~。


【10月18日】
今年の秋はまだ誰も入ってないかも...という、漁協N氏のオススメポイント。この日は風も強くて雪がチラチラと振っている。でも、川の流れ筋なのか、水も動いていい感じ。皆が好きな切り株もあるぞ~(^◇^;ゞ あはは!

シャローとブレイクラインが程良く点在している良さそうなポイントに適当に散らばってキャスト開始。ところが、朝マズメは空振り(汗。こだいらさんが大きくボイント移動してイトウをキャッチしたので、いそたろうさんも移動して狙う事に。

ここも熊の足跡があるので、1人残された自分は後方を気にしながらのキャストを続ける。時折舞ってくる雪と強い風に心が折れそうになるが、最終日なので気合で頑張る。横からの強い風に大きめのFAT100、FAT120を選んで喰え!喰え!と念じながら巻いていた時、これまたモゾっというイトウらしからぬ微妙な手応え。アワセを入れるとイトウ特有の首振りがロッドを通して伝わって来た。

ん?でも、あまり大きくないなぁ。前日よりややサイズアップした60ちょいか。足元が赤土に滑りやすくブレイクラインが近いため危険を感じ、ネットを使わずイトウをズリ上げた。そこで、ネットに入れて写真を撮ろうとしたら...ズルっ、足が滑った瞬間テンションが緩んでフックが外れてしまった。ゲゲッ!でも、イトウったら自由になれたのにボケ~っとしていて逃げない。でも、何故か自分も動けずボ~っと、イトウの姿を見ていたら...やっぱり逃げた(汗。

でも、テンションは急上昇~。気合を入れ直して釣を再開。すると、間も無く遠くでヒット!次の瞬間、水面にバジャ!っと飛沫を残してルアーが飛んで来た。クソ~っ!バレた。でも、イトウじゃなくて、アメマスっぽいなぁ。まっ、いいかと、余裕を見せていたら、その後はイトウの反応も無くなった。

残り時間も少なくなり、こだいらさんがイトウをキヤッチしたポイントへ向かうが、ノーバイトで迎えのボートが来て終了。2泊3日の少ない日程なのに参加者全員がイトウの顔を見れたのは本当に幸せな事でした。

湖の釣りは魚との戦いの前に自分自身との戦いだと思います。湖の杭となり延々とキャストを繰り返す。釣れない事の方が多く、折れそうな心を何とか奮い立たせてくれるのは気合?根性?自分の場合は、何も言わず見守ってくれる仲間と同行しなくとも応援してくれる友の想いだと思います。


春に参加出来なかった鬱憤を晴らす様な引きの強さを見せた、
いそたろうさん。自然の中で飲むコーヒーは美味いでしょ。


初めての湖でも結果を出してしまうkiyoさん。自分に無い何かを持ってます。
それにしても、いい顔してますね~(笑


何処でも、どんな状況でも答えを出してくれる
こだいらさん。釣りが大好きなハンドメイドビルダー。



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