すそのFP釣行 Part-2

memphisbelle

2007年03月05日 05:00

全体的に渋い状況になって来た昼下がり、釣れないので昼飯食ってボ~っとしていたら、タックルボックスの隅で見慣れぬ物体がある事に気付いた。気付かなければ良いのに気付いてしまったからには試してみるしかない。

それでなくても渋い時間帯なのに、こんなルアーで釣れるのかなぁ~と、足元で一番泳ぎの良いリトリーブスピードを...、おいおい、このルアー泳がないじゃないか!?正確に言うと動かないという表現が正しいのかも(汗。

まぁ、その形状から想像はしていたが、見方によってはペレットに見えなくも無いかと、大きな不安と米粒ほどの期待を胸に半信半疑でキャストすると、ちょうど立ち木の側のナイスな場所にポチョン♪と落ちた。沈めるためにカウントダウンしているとフォールでアタリがあった。フッキングには至らなかったが、おっ!このルアー案外行けるかもと感じさせた瞬間でした(笑。

しかし、アタリがあったのはそれっきりで、ここから長い戦いが始まってしまった。途中、何回も挫折しそうになったが、その度に、このルアーを作った、あの人の顔が頭を横切る。そう、そのルアーは自分の好きなハンドメイドなのだ。自分がハンドメイドを使う時は、そのルアーがどの様な状況で一番良い仕事をするのか、どんな使い方が一番合うのか等々、作った方の気持ちになって色々と考えるのだが、このルアーだけは製作者の意図を聞いていなかった。

キャストして、フォール、リーリング...この繰返しが、1時間は続いただろうか。隣でこの日一番好反応のクランクでポツポツと釣り上げる友人が言った。
友人「memphisbelleさん、このクランク釣れるよ。クランクやれば?」
自分「う~ん、このルアーで1尾でもいいから何とか釣りたいんだよ」
友人「へぇ~、どんなルアー使っているの?」
自分「石」
友人「えっ??石??」
―――ここで、ルアーを見せる―――
友人「・・・・・・・・・・」

そう、謎のルアーは、あの人気ブログである「あほあほルアーマン」の三ツ木さんから貰った石ルアーだ。当時、あの記事とあの記事を読んだ時は、ヘンな事を考える人だなぁ~なんて思っていたが、まさか自分が使う事になるとは思ってもみなかった。(^◇^;ゞ あはは!

過去に、こんなに集中して釣りをした事があっただろうかと思うほど全神経を集中してリトリーブしていると、巻いてるリールがグッと重くなったので、素早く巻き合わせをしたら、やったぜぇ~♪三ツ木さん、釣れたよぉ~♪それも凄い引きでドラグが出ていく。こりゃ、イトウか?と思った瞬間、ラインの先に大型のバイブレーションが見えた(笑。残念!石ルアーを背鰭に引っ掛けた鱒でした。

スレじゃ無効だなと自分に言い聞かせ再びキャストを繰り返す。今度は、スス~っと、ラインが横に走るアタリがあったので、今度こそヒットだろ~と、合わせてみると...ハァ~、今度はクロスキャストした人とのお祭りでした(涙。
クロスした人が「すみませ~ん」と、言いながらラインを解こうとリールをどんどん巻くので、仕方なくこっちのリールをフリーにして任せたが、気が付いた時には遅かった。石のルアーを見た人は白い目で自分をチラっと見て、石ルアーを池にポトンと投げた。この時はさすがに顔が赤くなった気がした。

1時間半くらい経っただろうか。黙々と石ルアーを投げていたが釣れないので、次でヤメようと思い始めた時に今度はひったくる様な強烈なアタリがあり、慌ててロッドを立てると...やった!!ヒットだ!それも、ちゃんと口にフッキングしているのが見えた。
ここでバラしたら、また悪夢の時間を過さなければならないと、もの凄~く慎重に鱒を引き寄せネットイン♪
今年初めてイトウを釣った時より
嬉しかったのは言うまでもありません(;-_-)=3 ふぅ


TOMのMD40(左)と石ルアー(右)
並べた理由は別にありません(^^ゞ


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